詩『二者択一』

叱られた

白衣を着た男の人に

汚れたのか元の色なのかわからない灰色だったけど。

私はその人に振り返って呼んだ

ドクター

彼は私と私の仲間たちのそれ以上の反応を待たず

言った

御前達はどれほど酒を飲んでしまったのだ

分かっていないようだが

ひどく酔って、酔っぱらっているだろう

私は手にあったペンをくるりと回してまた書き始めた

仲間たちはみんな各々の紙にまた書き始めたり、描き続けていたり

ドクターのお説教を聞いたりした

ドクターがいなくなって、仲間の数人も姿が見えなくなってた

残った私たちは

各々の紙にかき続けた。

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