小児性道化師症候群【第六章:カーリーが死んじゃった 3 】
痛々しく苦しめられた心、知りえない友だちの生存、恐ろしく迫る絶望。
小説家志望の現役学生、雪徒鈴(ゆきと・れい)の気まぐれダイアリーです。主にオリジナル小説、(ときどき二次創作)を投稿してます。
痛々しく苦しめられた心、知りえない友だちの生存、恐ろしく迫る絶望。
夢は覚め、現実が迫る。それは少年たちの上に。
幼い四人の、仲間がいない七日間。それは、各々の夢にまで。
辛かろうと、優しい声に顔を上げて。
暗い夜、事件のあと、静まった中庭。一つの窓からもれる部屋の明かり。
“手品師”。作戦参謀を担う少年は、夜明け前、真っ暗な冷たい廊下を、一人図書館へと走ります。
幹部“4人”の返事が重なりました。
幸せは行っちゃった。長い苦悩が訪れる。
訪れてしまった恐怖の始まり。それはあの子の異変から。
はちみつとミルクがそえられた紅茶と、小さなケーキのティータイム。