※解説ページです
眠りましょ、眠りましょ。
圧し潰されて、眠りましょ。
冷たいつくえをふわふわベッドに
広げたテキストぐっすり枕に
→受験生として毎日勉強漬けの生活を送って、お疲れのようです。
「圧し潰されて」は、ご両親や先生方、周囲の人々からの合格への期待に、ですね。
受験を控えた禁欲的な生活は、長くなるほど心にストレスがかかっていきます。
ストレスを抱えていると、純粋な好意や愛情や期待の視線がプレッシャーに感じられるものです。
「冷たいつくえをふわふわベッドに」
「広げたテキストぐっすり枕に」
→夜遅くまで勉強しながら、やっぱり疲れて眠り落ちてしまいました。
眠ってしまえば、冷たくて固い机だってふわふわで暖かいベッドの代わりに、解きかけの問題集も枕の代わりです。
眠りましょうよ、眠りましょ。
疲れたならば、眠りましょ。
腕で目隠し、眩しいライト
着替えも忘れて、制服のしわ
「眠りましょうよ、眠りましょ。」
「疲れたならば、眠りましょ。」
→受験期というのは、志望校と自分の成績を比べて不安になって焦り、焦りながら勉強しても落ち着けず、そんな自分にまた焦燥感と不安が募る、こんな具合に良くない連鎖に陥り、とても疲れるものです。人間は、疲れたならば眠るもの。休息への誘いが、少しずつ魅力を増していきます。
「腕で目隠し、眩しいライト」
→勉強のために点けて居る眩しいライトは消しません。
着替えも忘れて、制服のしわ
→制服から着替えることも忘れて、学校、もしくは放課後の塾から帰ってきてもずっと勉強し続けていたのです。