小児性道化師症候群【第五章:秘密会議2】
辛かろうと、優しい声に顔を上げて。
辛かろうと、優しい声に顔を上げて。
暗い夜、事件のあと、静まった中庭。一つの窓からもれる部屋の明かり。
“手品師”。作戦参謀を担う少年は、夜明け前、真っ暗な冷たい廊下を、一人図書館へと走ります。
幹部“4人”の返事が重なりました。
幸せは行っちゃった。長い苦悩が訪れる。
訪れてしまった恐怖の始まり。それはあの子の異変から。
はちみつとミルクがそえられた紅茶と、小さなケーキのティータイム。
部下をもつ、子どもたちには重い責任。
子供たちが眠る部屋に、ずり落ちた布団をかけ直してあげる人の影。
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